“いい気”漂う場所で、心をニュートラルに戻す【高野山に泊まる話】

“いい気”漂う場所で、心をニュートラルに戻す【高野山に泊まる話】

「楽しく、ほがらかに生きる」習慣をひとつずつ紹介していきます。今回は「“いい気”の漂う場所で過ごす」ことについて。

2021/10/10

こんにちは。「プレスラボ」という、東京にある編集プロダクションの経営をしながら、編集者としても活動している池田園子(Twitter:@sonokoikeda)です。
▼前回記事(12本目)はこちらから
「楽しく、ほがらかに生きる」という大テーマで、私が実践している「楽しく、ほがらかに生きる」習慣を一つひとつ紹介しています。
8つめの習慣は「“いい気”の漂う場所で過ごす」です。

高野山に泊まるようになった理由

今週前半、1ヶ月ぶり3度目の高野山へ参拝してきました。先月「大円院(大圓院)」という寺院に宿坊したのに続き、今回は「清浄心院」へ。
私が拠点としている大阪南部のエリアからは、2時間少しで高野山まで行けます。日帰りで行けなくはないものの、
  • 時間に追われたくない
  • 高野山の澄んだ空気を味わいながらランニングしたい
  • 精進料理をいただきたい
  • 圧倒的な静けさに包まれて眠りたい
などの理由から、高野山に泊まるようになりました。

「なんか、いい場所」という直感を大事に

高野山に初めて行ったのは今年5月。友人とふたりで日帰りでした。
帰りは「ケーブルカーの駅まで歩こう! まあ、歩ける距離でしょう」と2.5kmある不動坂(旧名:いろは坂)を歩くことに。
思いがけず雨が降ってきて、山道がぬかるみ始めます。不安を感じながら1時間以上も下り続けて、なんとか無事にたどり着き、ほっとしたのを覚えています。あの道ではいろいろなことがありました。
そんな思い出もあり、弘法大師さまが守ってくださった、という感謝や安心感なども生まれ、自分にとって「なんか、いい場所」という印象ができたのです。
それもあって、まめに参拝したいなあと思える場所になりました。

高野山1日目のスケジュール

高野山での1泊2日、今のところ、こんな風に過ごしています。
昼食は家でとってから行くか、現地でとるかは、そのときの気分次第ですが、14〜15時頃にチェックインした後は、1〜2時間仕事をして、5kmラン(35〜40分くらい)に行きます。
高野山の夜は早いです。21時には町全体に音楽が流れます。「そろそろ寝る準備を」という合図のような音楽です。
夜になるとあたりは真っ暗になり、宿坊では夕食が17時半からとなっていることが多いので、外での予定は早めに済ませる必要があります。
夕食後は入浴を済ませ、自室で過ごします。仕事をすることもあれば、他の創作活動に充てることも。
今回は仕事ばかりしていて、寝る前にNetflixを見るという、家にいるときとあまり変わらない過ごし方をしていました。

高野山2日目のスケジュール

朝も早いのが高野山。6時半から勤行(ごんぎょう/お勤め)があり、私のような宿泊者も参加できます。
6時15分には起床。普段は起きない時間帯ですが、ここでなんとか目を覚まし、勤行体験をすることは、早起きの身体に切り替えるひとつのきっかけに。
読経は音楽のようです。1時間ほど聞いていました。
仏教音楽である「声明(しょうみょう)」の存在は聞いたことがあり、YouTubeで聞いたことがあります(声明には弘法大師さまによって伝承された真言声明と、最澄さまによる天台声明に分けられるそう)。
7時半からは朝食。8時半〜9時くらいにはチェックアウトを済ませ、大きな荷物だけお寺に預かってもらってから、奥の院へ参拝します。
奥の院入口に位置する一の橋から、弘法大師さまが入定し、今も私たちを見守ってくださっている御廟までの約2kmの道のりが、初めてそこを訪れたときから好きでした。それこそ、「この場所、いいなあ」という直感的な思いが発生していたのです。
参道の左右には、戦国武将や公家、皇族、その他著名人や一般人、企業など、いろいろな人々の石塔が並んでいます。お地蔵さまもたくさん。このときばかりは急がずに、ゆっくりと自然なスピードで歩いて、その風景を味わうことにしています。

穏やかで、静かな心を取り戻す場所

朝早く奥の院を歩いていると、清らかで冷たい空気をヴェールのように纏っていると気づきます。決して短くはない片道2kmという道を踏み締める中、心はとても穏やかで、静かです。
一切揺れることない、静まり返った湖面をぼんやりと眺めている感覚。ここまで平和で、何も考えず、ただただ自然にすっぽりと抱かれる機会は他にありません。
この時間がとても好もしくて、ここを歩く度に心をニュートラルな状態に戻せるような気がして、高野山を何度も訪れています。
今の私にとっては高野山が、“いい気”の漂う場所です。そんな場所と出会い、ときどき身を置くようになると癒され、日々がより穏やかで、落ち着きのあるものになるはずです。
次回は10/11週後半にお会いしましょう。お読みいただき、ありがとうございました!

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