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今回の本題は「休む=みんなにとって、いいこと」。読者さんが「よーし、それなら堂々と休もう!」と行動に移すことを目指す文章を書きます。
休むというと、時にネガティブにとらえられることもありますが、そのイメージを取り払うところからスタートしてください。
仕事中に休む=サボる、とは思わないで
休むは「仕事などを一時中断する」のほか、「安らぐ」「休息する」といった意味を持つ言葉。「心を安らかにする」「ゆったり息(呼吸)をする」とも言い換えられますね。
根詰めて仕事をしていると、首や肩、背中周りがギュッと硬直していて、呼吸が浅くなっていることはないでしょうか。
そんなとき、首や肩甲骨、腕を回したり、一の腕を揉んだりしてゆるめると、力みが取れて身体が柔らかくなるのを感じます。かるいストレッチや深呼吸をしても、同じような変化を実感できます。
これらは、ほんの数十秒〜数分のとても短い休みです。休むのに苦手意識や罪悪感がある人でも、これくらいなら取り組めるかもしれません。
仕事と仕事の間に挟む休み時間をここから徐々に伸ばしていきます。1時間仕事をしたら10分休憩、慣れたら20分、30分……やがては1時間休憩というように、10分ずつ長くしていくのはいかがでしょうか。
特にデスクワークをしている人向けに、私がやっていることを元に、それぞれの休み時間でできることを書いてみます。リモートワーク型、毎日出社型、ミックス型……いろいろな勤務体系の人がいると思いますが、できる範囲で試してみてください。
休み時間別、おすすめの過ごし方
10分休み:トイレ掃除、洗面台掃除、流し掃除、デスクの片付け(軽度)
10分あれば、これらのうち1ヶ所は掃除できます。しばらく掃除していない……など、状況が悲惨な場合はその限りではなく、20分以上のコースで取り組むといいでしょう。オフィスのトイレや水回りを掃除するのも◎。運気も上がります。
20分休み:ヨガ、筋トレ
10分休みでもできる内容ですが、いろいろなポーズ、メニューを行って、達成感を得たいなら、これくらいの時間を取れると理想的。飽きたり、疲れたりする前に終われる、ちょうどいいくらいの時間です。
30分休み:昼寝
タイマーは20分くらいにしておきます。10分ほどは目覚めて仕事に戻る、つなぎの時間を残しておくのです。
40分休み:30分の番組を1本見る、30分の音声を1本聴く、30分好きな本を読む
Netflixやネットラジオが重宝します。好きなエンタメに1本触れるだけで、素早く気分転換できます。
50分休み:足つぼマッサージ、クイックマッサージ
近場で20〜30分のコースなら移動時間も含めて行けます。マッサージ中、眠りを取れるのも◎。
1時間休み:ヘアカット
近場でカットだけなら40〜50分で終わる場合も。見た目も心もスッキリして帰宅すると、気分良く仕事を再開できます。
休むと、自分が整って、周りとの関係性も良くなる
私が休むことをポジティブにとらえ、自ら積極的に休みを取り入れているのは、休むことで「自分が整う」からです。そして、自分と関わりを持つ人たちに対し、「心身が整った状態で気持ちよく接することができる」から。
自分が安定した精神と身体を保っていると、冷静な対応ができるのですね。何があっても大きく動じることなく、怒らず、焦らず、落ち着いて、ふわっと受け止めることができます。ふーっと息を吐き出して、新しい空気を吸い込んでから、行動に移す余裕があるのです。つまり、何があろうと、どっしりと立っていられます。
少し極端な例を挙げますが、仕事をしていると、このようなことは往々にしてあります。
- パッと見「面倒だな」と感じる連絡が来る
- 少々厄介なトラブルが生じかける
- 心地よいとは思えないやりとりを目にする
- 「なんだかなあ」と感じて少し気落ちする
- かるくため息をつきたくなる現実を目にする
私の器がまだまだ小さいから、このような状況になったとき、ネガティブな思いを抱くのかもしれませんが、仕事というものにおいて生身の人間が何人も関わる以上、なんらかの問題が起きるのは良くも悪くも「自然」だと考えています。むしろ、問題が起きない方が不自然であり、“平和期”に油断してはならないと考えるようにもなりました。
休むと、余裕という「膜」で、自分と他者を大事にケアできる
だから、日々、大なり小なり何か問題が起きることを前提として考えた上で、自分を「余裕という厚い膜」で覆っておくのです。
そうすれば、相手に対して嫌な対応をせずに済みます。あっさりした、ニュートラルな向き合い方ができます。相手を不快にさせたり、コミュニケーションを悪化させたりするリスクを減らすことができるのです。
休みを取って心身を落ち着かせておくことで、問題発生時に取り乱さず、淡々と向き合える。休むことには、自分を大事にするだけでなく、周囲にもいい影響をもたらす効果があります。
仕事の合間に安らぐ時間を設ける、ゆったり呼吸する時間を組み込む「休みながら、仕事する」ことを実践していただけたら幸いです。
次回は7/26週後半にお会いしましょう。お読みいただき、ありがとうございました!