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「楽しく、ほがらかに生きる」という大テーマで、私が実践している「消費者としての習慣」を一つひとつ紹介しています。
4つ目の習慣は「店に入るとき挨拶する」です。
家におじゃまする感覚があるから
飲食店やその他の個人店に入るとき、「こんにちは」「こんばんは」と挨拶することにしています。
経営する人の「家」ではないけれど、パーソナルなスペースにおじゃまする感覚があるからです。店主がひとりでやっているような小さなお店だとなおさらです。
もし自分がそこを運営する人だったら、人がいきなり無言でぬっと入ってきて、店内の思わぬところにいたり、レジの前に立っていたりしたら、びっくりするだろうなと想像します。
開店時間中に人が入ってくるのは当たり前ですが、何かに集中していると、目の前にいきなり人が登場したら「わあっ!」となるのではないかと。
笑ったら幸せな気持ちになる
店主を驚かせないように——。私が挨拶しながら入店するのは、そんな理由だけではありません。店内にいい空気を漂わせたいからです。
挨拶をしない人もいる中で、明るく元気に挨拶をすると、店主も「おっ? 珍しい人だな」となると思います。
こちらが笑顔で挨拶をしたら、店主もつられて笑顔になるもの。人には笑うと幸せな気持ちになるメカニズムがあるため、店主も悪い気はしていないはずです。
そうなると、客も店主もお互いにポジティブなモードになっているということ。これはいい流れが来ています。
ちょっとうれしいサービスを受けた話
好印象を持ってもらえると、心がふっとゆるむような、うれしい接客をしてもらえることがあります。
つい先日あった話をすると、別府を訪れた際にふらっと立ち寄った喫茶店で、ちょっとしたサービスを受けました。
店内には他のお客さんがいなくて、空いている時間帯だったこともあり、店を切り盛りするマダムとおしゃべりする機会があったのです。
もちろん「こんにちは」という挨拶から始まっています。荷物を席に置いたあとは、店内をうろうろ。喫茶店ながら、いろいろな商品を置いて委託販売をしているのが興味深く、見ずにはいられなかったのです。
いい雰囲気作りは挨拶から始まる
置いてあるアイテムの話をするなかで、店が企画している催しやミニイベント、果てはマダムのヘアスタイルや暮らし方、食生活など、いろいろなトピックへと話題が広がりました。
お互いバツイチだともわかり、「ひとり暮らしって最高ですよね」「もう誰かと暮らせないでしょ(笑)?」など、とにかく楽しく盛り上がったというわけです。
ここで「受けたサービス」の話に戻すと、「飲み物+ひと口分のジェラート」を注文したところ、「飲み物+どう見ても通常サイズでは? と思しき量のジェラート」が出されました。
「これ、ひと口じゃないですよね(笑)」と言うと「サービスよ」とマダム。ありがたくいただきました。
ポジティブな挨拶は魔法
断っておくと「良くしてもらいたい」「得したい」という下心はありません。ただ、目的を叶える(欲しいモノやサービスに支払い、満足を得る)と同時に、気持ちいい時間を過ごしたいだけです。
ただ、挨拶から始まって楽しく会話をしていると、こんなふうにありがたい展開になることは多々あります。
明るく元気な挨拶による魔法なのかなと感じています。挨拶から入るだけで、気分のいい消費体験ができるので、これまで習慣になかった人も試してみてほしいです。
また来週お会いしましょう。お読みいただき、ありがとうございました!